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出版したいけど、費用が高くて諦めたことがありました。でも最近、「電子書籍は無料で出版できる」と聞いたんですが、ホントですか?
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はい、電子書籍は無料で出版できます。しかも、電子書籍と同時に、¥5,000円程度で紙書籍も出版できるんですよ!
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えぇ、凄いですね!どうやって無料で出版するんですか?
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無料と言えど、本1冊を作るのは簡単ではありません。いくつかのスキルが必要になります。
この記事では、具体的に「電子書籍を無料で出版するためのスキル」をご紹介しますね。
このような人にオススメ

・電子書籍を出版したい人
・無料で電子書籍を出版したい人
・電子書籍を作るために必要なことを知りたい人

具体的な出版方法は、別記事を参考にしてください。

電子書籍出版は無料で出版できる唯一の出版方法

出版の方法は、主に商業出版・自費出版・電子書籍出版の3つです。この中で、無料で出版できる唯一の手段は、電子書籍出版です。
自ら原稿や表紙を用意し、入稿作業までやれば、無料で出版が可能。もっと使い勝手の良い出版の方法は、AmazonのKindle出版を利用したKDP出版(Kindle ダイレクト・パブリッシング)です。
Amazonを利用するため、Kindleのサービスが無くならない限り、出版した本は残り続ける財産になるでしょう。

無料で電子書籍出版するときに必要6つのスキル

では実際に、Kindleの電子書籍出版をするためには、どうのようなスキルが必要なのでしょうか。無料で作るためには、すべての作業を自らしなければいけません。本を1冊作るため、完全素人では難しい面もあるでしょう。
とはいえ、まったく作れないわけではありません。電子書籍を無料で作るためには、主に6つのスキルが必要になります。

本の企画スキル

電子書籍を出版する上で、最初にやらなければいけないことは、「本の目的」を決めること。つまり、本の企画を作ることです。目的も無しに本を出版することはできません。
本の内容がブレてしまい、何のために原稿を書いているか分からず、本が完成しなくなるからです。出版する目的は、人によってさまざまですが、以下のような目的の人が多いのではありませんか?

本の企画の事例

・ビジネスにつなげるため
・生きた証を思い出として残したい
・「本を出版したい」という夢実現のため

特に起業家や個人事業主は、ビジネスのための出版が多いでしょう。一方、思い出に残したい人や夢がある人も出版することもあります。

あなたの「本の出版の目的」は何ですか?

まずは、軸となる目的を決めてください。ビジネスにつなげたい人なら、「メイン事業の分野で出版し、集客を促し、売上アップを目指す!」というようなイメージです。
また、どのようなスタイルで本を書くのか、誰に対して書くのか、何を書けば読者に響くかなど、細かい企画スキルも要求されます。

「本の軸となる企画スキル」は、無料で電子書籍を出版する上で、必要なスキルの1つです。

本の構成スキル

次に大切なのは、本の構成を作るスキルです。「本の構成」と聞くと、イメージがつかない人もいるかもしれません。構成とは、本の原稿の書かれている内容・順番のことです。つまり、本の目次が、そのまま本の構成になっているわけですね。

実は、多くの人が出版できない理由の1つは、この「本の構成作り」ができないからなのです。本の中に「何を書くのか」「どの順番で書くのか」というのは、悩みどころのです。「これもあれも書きたい!」「完璧に書きたい!」と思い、結局、構成作りで挫折する人がたくさんいます。
商業出版なら出版社が構成を作ってくれますが、無料で電子書籍を出版する人にとっては、自分で構成を作らなければいけません。

まだ出版したことのない人にとって、構成作りはある程度のスキルが必要な作業の1つです。文章を書くことに慣れていない人は、どのような構成で本を作ればいいのか、勉強が必要です。

スケジュール管理スキル

電子書籍を出版するためには、スケジュール管理が必須です。なぜなら、締め切りが決まっていないと、人は怠けるからです。すべての仕事に共通して言えますが、「いつまでに完成させるか決める」ことで、目標の達成確率が上がります。

電子書籍出版も例外ではありません。無料で電子書籍を出版するということは、自ら原稿や表紙、入稿作業を行うため、締め切りが決まっていない場合、怠け放題です。それでは、いつまで経っても本は出版できないでしょう。

「出版日はいつにするのか」「原稿はいつまでに完成させるのか」「表紙デザインはいつまでに決めるのか」など、細かいところまでスケジュール管理することで、出版することができます

もし出版日が曖昧だったり、決めていなかったりする人がいれば、必ず出版までのスケジュール管理を徹底してください。

原稿執筆・修正スキル

次に必要なスキルは、原稿作成・修正スキルです。当然ながら、写真集や画集などを除き、数万文字の原稿を書く必要があります。一般的な本の平均文字数は10万文字、平均ページ数は200ページと言われています。電子書籍でそこまでの文字数は必要ありませんが、2〜3万文字程度は必要でしょう。
つまり、無料で電子書籍出版するためには、自前で原稿を用意するための原稿執筆スキルが欠かせません。

また原稿執筆スキル以外にも、原稿修正スキルも必要です。少し難しい言い方をすれば、原稿修正を推敲と言います。誤字脱字や意味が伝わりにくい箇所などの修正作業です。意外にも重要視されていないのが、原稿修正スキル。なぜなら、書くことに意識が向きやすく、見直す作業は疎かになりやすいからです。

さらに、原稿を執筆するのは、書きたいことを書けるため、楽しいですが、原稿を見直すのは退屈な作業になることが多いため。しかし、とても重要なスキルの1つです。

表紙などのデザインスキル

本が売れるか、売れないか、を決める重要な要素が、表紙のデザインです。本を無料で出版するためには、表紙を自分で用意する必要があり、デザインのスキルが必要になるでしょう。
とはいえ、実は表紙以外にも本にはデザインすべきことがあります。それは、「本の中身のデザイン」です。本の中身のデザインとは、以下のことです。

本の中身のデザインとは?

・目次のデザイン
・章のページのデザイン
・絵や写真の挿入ページ

普段、意識することは少ないかもしれませんが、本の中身はしっかりデザインされています。「フォントの書体・大きさ・色」や「写真のサイズ・色合い」、「装飾アイコン」などが代表的です。

ただ「出版したい!特にビジネスにつなげる目的ではなく、見た目もどうでもいい」と思っている人は、表紙のデザインだけで良いかもしれません。しかし、ブランディングのための出版や、一生の大切な思い出として本を出版したい人にとっては、しっかりデザインされた本を出版する方が良いでしょう。

実は、本というのはデザインスキルが必要になる要素がたくさんあります。ある程度のクオリティーを目指す人にとっては、デザインスキルは必須です。

本の販売するための情報発信スキル

本を出版するからには、本が多くの読者の届く方が嬉しいですよね。たくさん売るためには、情報発信スキルが必要になります。具体的には、SNSに投稿したり、リアルで会った人に「出版したよ!」と伝えるスキルです。

電子書籍は基本的に、書店に並ばないですし、無料で出版するということは、販売は著者1人で行う必要があります。Instagramなら画像を使ってPRしたり、Facebookなら動画で生放送をしたりするのが効果的でしょう。

各々の得意なSNSを活用して、より多くの人に出版したことを伝えます。そのための「情報発信スキル」が必要になります。

まとめ:無料で電子書籍出版するために必要な6つのスキル

いかがでしょうか?電子書籍は無料で出版できますが、ある程度のスキルが必要になってしまいます。長くなったので、最後にまとめておきます。

電子書籍出版のための6つのスキル

・本の企画スキル
・本の構成スキル
・スケジュール管理スキル
・原稿執筆・修正スキル
・表紙などのデザインスキル
・本の販売するための情報発信スキル