「電子書籍って副業で稼げるの…?」
Kindleを使えば出版できるけど、ホントに稼げるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると「電子書籍を副業として稼ぐことは可能」です。
しかし、「向いている人」と「向いていない人」がいます。
もし向いていない人が電子書籍の出版をしようとすると、時間と労力のムダなりかねません。「意気揚々と始めた副業が軌道に乗らず、挫折する…」そんな勿体ないことはありません。
本記事では「電子書籍副業が向いている人・向いていない人」をテーマにお伝えします。
電子書籍は副業として稼げる?
電子書籍を副業として稼ぐことは可能です。その理由と電子書籍の仕組みを、最初にご説明します。この記事は、Amazonが提供する電子書籍サービス「Kindle」に絞って解説します。
Kindle出版で稼ぐ方法は2種類
電子書籍で稼ぐには、「本が売れないといけない」と思っている人は多いと思います。しかし実は、必ずしも売れなくても稼げるんです!大きく分けて、電子書籍で稼ぐ方法は2種類です。
◆本が売れて印税で稼ぐ
◆Kindle Unlimitedを読者が利用して稼ぐ
本の印税で稼ぐ
一般的な稼ぐ方法は、本を売って印税で稼ぐことです。本を出版後、Kindleに登録すれば準備完了。あとは、本が売れるのをただ待つだけで稼ぐことができます。
そこで気になるのが、「印税がいくら貰えるのか」ではありませんか?
結論から申し上げますと、最大で70%の印税が貰えます。ただし、70%にするには3つの条件を満たすことが必須です。
◆Kindleのみで販売しなければいけない=(楽天、iBooksなどはダメ)
◆販売価格を「250円〜1,250円」にしなければいけない
◆同じ書籍の紙版よりも20%安価に販売しなければいけない
この条件を満たせば、Kindle出版の印税は70%です。参考までにお伝えすると、商業出版の著者の印税は一般的に10%前後と言われています。電子書籍出版と商業出版を比較しても、歴然の違いがありますよね。もちろん、売れる数は少ないでしょうが、稼げる可能性がゼロではないと分かると思います。
Kindle Unlimitedで読まれれば稼げる
本は購入されなくても、稼ぐことができます。それは、Kindle Unlimitedという「特定の本が読み放題になるサービス」です。ご存知でしょうか?あなたが出版した本を読み放題の対象にすれば、必ずしも購入されなくても「読まれたページ数」に応じて稼ぐことができます。
収益は、1ページあたり0.5円ほど。つまり、1000ページ読まれれば、500円稼げることになります。
※収益は為替レートによって変動します
ここで補足です。もしあなたが電子書籍(Kindle)の出版をしていれば、稼げる合計金額は印税とKindle Unlimitedの収益は2つの合計です。
どちらか一方しか稼ぎを得られないわけではありません。つまり、本が売れれば収益は上がりますし、Kindle Unlimitedで読まれれば読まれるほど、収益は上がっていきます。
電子書籍副業の2つのメリット
電子書籍を副業として考える前に、電子書籍で稼ぐ上での特徴をメリット・デメリットに分けて解説します。まずは、メリットからみていきましょう。
ブランディングになる
電子書籍とはいえ、身近な人に「本を出版しました!」と話をすると、周りの反応は変わるものですよね。「えっ!すごい!」なんて尊敬の眼差しを受けることも珍しくありません。もし電子書籍で出版をすれば、Amazonが倒産しない限り、永久に残る資産となり、実績になります。すると、あなたのブランディングが確立し、本業が軌道に乗ることも十分にあるでしょう。
本を出版→実績が作れる→ブランディングできる→本業が軌道に乗る
このモデルは、本を出版したからできること。さらに、今では誰でも電子書籍を出版できる時代です。「電子書籍は稼げない…」という記事があるのは、電子書籍だけで稼ごうとしている人たちが大勢いるからです。電子書籍をブランディングのツールの1つだと位置付けして、「本業につなげる」と考えれば、電子書籍は確実にあなたのビジネスの起爆剤になるでしょう。
放置していても稼げる
電子書籍の大きな特徴は、放置していても稼ぐことができること。ビジネス用語だと、ストック型のビジネスモデルです。原稿を書いたり、表紙を作ったり、入稿作業をしたりする必要はあります。しかし、一度出版すれば、あなたは何もしなくてOK!ただ収入が入るのを待つだけです。もちろん、売るためのPRや本の修正・改善などはありますが、基本的には面倒な仕事は少ないでしょう。
「放置していても稼げる」
これが、電子書籍の最大で最強の武器の1つです。
電子書籍副業の2つのデメリット
当然、電子書籍出版にもデメリットが存在します。2つに分けて解説します。
労力と時間がかかる
電子書籍は、どうしても時間と労力がかかります。本というのは、数万文字で構成されている媒体ですよね。文章を書くことに慣れていない人にとっては、「数万文字なんて書けない…」と、書く前から挫折する人も多いでしょう。文章を書くだけではなく、さらに表紙のデザインや入稿作業など、一般的な人にとっては馴染みのない作業もやらなくてはいけません。1冊の本をあなた1人だけで完成させるには、数ヶ月かかることも…。どうしても労力と時間がかかるのが、電子書籍のデメリットですね。
短期間の成果は望めない
電子書籍は、爆発的な成果は望めません。「数万冊売れました!」というのは、非現実的です。よっぽどの有名人か莫大な広告費を出さない限り、短期間の成果を出すことは不可能でしょう。「電子書籍だけで月10万稼ぐ」というのは、なかなか難しいことです。副業で電子書籍を始めようと思っている人にとっては、「長期的なコツコツした成果が出る」という認識でいてください。
電子書籍を副業で始めるのに最適な人
ここからは、具体的に副業で電子書籍を出版することに向いている人、向いていない人を解説していきますね。誰でも向き不向きはありますし、状況によって最適な人もいます。実例を挙げて、みていきましょう。
副業初心者はオススメしません
「電子書籍は在庫リスクもないから、副業に最適かもっ!」なんて思う方は多いはず。特に副業初心者にとって、できるだけリスクは負いたくないですよね。しかし、そこに落とし穴があります。実は電子書籍の出版は、初心者にとっては高いハードルが存在します。それは、以下のスキルです。
◆本の構成を作るスキル
◆文章を書くスキル
◆文章の間違いを正すスキル
◆表紙をデザインするスキル
◆数万文字を書き切る忍耐力と楽しむスキル
最低でも、この5つのスキルが必須であり、さらに稼ぐためのマーケティングスキル・コピーライティングスキルも必要です。もしあなたが副業初心者でも、これらのスキルに自信があれば、電子書籍の副業に向いている人と言えるでしょう。
一方で、「あまり自信がない…」「書ける気がしない…」という方は、電子書籍の副業は向いていないかもしれません。
電子書籍は、出版後に放置するだけで稼げる楽な副業です。しかし、副業として成り立つレベルの価値を提供して、稼ぐにはそれだけのスキルや経験が必要になります。それを自覚した上で、電子書籍副業にチャレンジしてはいかがでしょうか?
副業中級者〜上級者には最適
副業初心者には不向きである一方、中級者〜上級者にはオススメできるのが電子書籍の副業です。電子書籍の副業のメリットでも解説しましたが、電子書籍のメリットは「放置していても稼げる」「ブランディングができる」ということです。電子書籍のメリットを最大限に活かすのは、今ある副業や本業を加速させることであり、放置していても稼ぐシステムを作ること。これは初心者ではなく、中級者・上級者に向いていると言えるでしょう。
副業をある程度されている方は、「あれ?このまま、この副業を続けるには限界があるな…」と気づくと思います。全ての副業を1人で行うのは、不可能です。それを解決する1つの糸口が「電子書籍出版の副業」です。
もしあなたが「ストック型の資産」と「ブランディング」を得たいと思えば、電子書籍の副業は最適だと思います。さらにいえば、電子書籍はリスクがなく、誰でも始められる副業です。一度、電子書籍を出版してみるのはメリットしかありません。副業中級者・上級者の方は、ぜひ出版することをオススメします!
まとめ
電子書籍の副業といえど、いくつかのハードルがあります。それを超えるには、あなたの力は関係ありません。今のあなたの状況と考え方次第で、向き不向きがあるだけです。もし向いていると思う人は、最高の副業ツールが電子書籍(Kindle)です。ぜひ、チャレンジしてみてください。
最後に、向き不向きの人を簡単にまとめておきます。
◆副業中級者〜上級者
◆本を作るスキル(文章力・デザイン力・努力できる力)がある人
◆電子書籍を「ブランディングのツールの1つ」と考える人
◆副業初心者
◆本を作るスキル不足している人
◆電子書籍だけで稼ごうとしている人